始まりー君と僕ー

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まだ日が高く昇っていて蝉が煩く鳴いていた頃、僕らは出逢った。 僕の名前は徳川巫渡(とくがわ みこと)性別は男。25歳 父親が日本人、母親がイタリア人の間に産まれたハーフだったりする。 髪は母親譲りの赤毛。わりと気に入っていた 僕は今まで特に不自由なく生活してきた。 それは僕の嫌いな父親がいたからだけど…。 父親は大きなビルを経営している社長。 でもそんな父親の事を尊敬した事は一度もなかった。 金や権力にものを言わせて父親がしてきた最低な事を僕は沢山見て育ってきたからね…。 本来なら、父親の会社を継がなくちゃいけないんだけど…残念ながら僕は継ぐ気はない。 あんな父親の一緒になんていられないし… それに僕は、めちゃめちゃ勉強して今では医者として働いているから。 でもある日、僕の日常が一変する出逢いが訪れた―… 僕の運命を根元から一瞬で変えたのは、仕事帰りに町で見掛けた1人の青年―…
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