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南アメリカ大陸近海、8月1日12:00時
強襲揚陸艦デンゼルバーグの一室に一人の男がいた、名前はトーマス・ジェファーソン少尉、アメリカ海軍特殊部隊SEALs、第七分隊SEALs7の小隊長だ。
そのとなりに同じくSEALs6の小隊長ハロルド・パーカー少尉がトーマスと話している。
「ここに停泊して三日ぐらいだからそろそろ上陸か?」
と、トーマス、それに答えるハロルド、
「そうだな、しかも第七分隊総出で安全確保、何考えているんだか」
ハロルドが読んでいた小説の次のページを開くと、スピーカーがガガッと鳴り、女性オペレーターの声が響く、
〔先遣隊、SEALs第七分隊、各小隊長はミーティングルームに出頭してください、繰り返します…〕
「うーん、いい声だ。どんな女性かな?」
「ふざけてないで行くぞ、」
トーマスはそう言い、早々と部屋を出ていく、その後を直ぐにハロルドが追い掛ける。
デンゼルバーグBデッキ、ミーティングルーム
そこには既に小隊長、八人が集まり椅子に座っていた。
そこにデンゼルバーグ艦長、エミリッヒ・パターソン大佐が入ってきて、全員いることを確認すると、説明を始める。
「諸君、いよいよ上陸する時がきた、今回は最初の上陸作戦となるのだが、敵は上陸地点のラムダビーチに丁重にも一個歩兵大隊を配置してくれた。敵がここまで人員を割いてくるとは想定外だったが、ここで潰せば今後の進行も楽になるだろう。そこで最初はナパームでビーチ一帯を爆撃後、君達が上陸、安全が確認されたら本隊が上陸するという手順だ。」
ジェファーソンはそこで話しを止め、トーマス達を見る。
「作戦開始は1320時!各部隊員に説明、準備を行え!」
「サー・イエッサー!」
トーマス、ハロルド二人をいれ十人の小隊長達は一斉に敬礼し、ミーティングルームを出ていく。
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