45人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は家を出る際に、おばさんにネックレスを渡した。
「これは!?」
「梢に渡してください。
俺からではなく、おばさんからと言って…
俺からの贈り物だと言うと、捨てられるかもしれないので…」
俺は苦笑いしながら言った。
「そのネックレスには、僕の力を送り込んであります。
ある程度の悪魔なら、近づく事も出来ない筈です。
身に付けなくても、カバンの中や側に置いてあるだけで効果があるんで。」
そう言って、玄関を出ようとした俺に、
「白夜君。
君はいったい何者なんだ…!?」
おじさんが訊いてきたが、その質問に答えず、俺は家を出た。
まさか俺が、魔王の…
言えるわけがない。
今はまだ…
最初のコメントを投稿しよう!