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「貴様の望みを叶えてやる。」
男が彼氏に近寄る。
「お前がこの女の為に我々に命を差し出せば、この女は助けてやる。」
そう言って男は刀を彼氏の足元に投げた。
自分で死ねと言っている。
冗談じゃない。
こいつの財産は魅力だが、死んでしまったら意味がない。
刺し違える覚悟で、刀を拾って反撃してみるか?
イヤ、ダメだ。
あんな化け物に勝てるはずはない。
彼氏の考えは既に決まっていた。
この場から逃げ出すことだ。
何を犠牲にしてでも、自分が助かる。
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