45人が本棚に入れています
本棚に追加
…………
…………
…………
遅い!
遅すぎる!
灰皿には数え切れない程の吸い殻が溜まっている。
「だから怒るからメールにしたくなかったんだ。
電話ならもう少し気を使って聞けたのに…」
白夜はぶつぶつ文句を言いながらコートを羽織った。
このまま返信を待っていても、きっと返信は返ってこないだろう。
待っていても始まらない。
車の鍵を手に取り、玄関を出て車に乗り込んだ。
こうなったら家に行って直接話すしかない。
車のエンジンを掛け、梢の家に向かって車を走らせた。
最初のコメントを投稿しよう!