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梢はベッドの上で横になり携帯を眺めていた。
白夜からの最初のメールから一時間、さっき窓から覗いたら白夜は同じ場所にまだ居た。
【会いたくないから帰って】
何度もメールを送ったが返事も返ってこない。
きっと電源を切っているんだわ。
あんな変なメールを送ってきたり、いきなり家の前まで来たり、一体何を考えているの?
梢はもどかしい気持ちになっていた。
本当は白夜に会いたい。
でも白夜がついていた嘘を許せない自分がいる。
本当に愛していたからこそ許せなかった。
私には何でも話してほしかった。
そして白夜に辛く当たってしまう…
白夜は今まで、私のどんなわがままや振舞いも笑って許してくれた。
それは私の祖父母達が残してくれた財産の為でなく、本当に私を愛していてくれたから…
でも…
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