45人が本棚に入れています
本棚に追加
「来なさい。」
そう言っておばさんは歩き出した。
「えっ…」
戸惑う白夜。
「このままにしてたら、風邪をひくどころか本当に死んじゃうわよ。
理由は家の中で聞かせてもらうわ。」
おばさんの後を白夜はついていった。
玄関を上がり、居間に通された。
暖房の効いた部屋。
暖かい空気が体を温める。
がっ、部屋の真ん中に置かれたコタツに入って、こちらをじっと見つめる人物を見て、再び凍りつく…
梢の父親だ。
明らかに怒っている。
しかし、それも無理はない。
大事な一人娘。
そんな一人娘の家の前で、何時間も立ち続けていたんだから…
ストーカーだと思われても不思議ではない。
しかもこんな深夜に…
最初のコメントを投稿しよう!