神の力

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父親は黙って、コタツに再び座った。 おばさんは、お茶を俺と父親の前に置くと、そのまま父親の隣に座った。 「印の話しは、あの子にはしていないんだ。 産まれた時に、梢の胸元にはこのアザがあった。」 そう言って、父親は俺に一枚の写真を渡してきた。 その写真には、産まれたばかりの赤ちゃんが写っていて、その胸にはアザがあった。 間違いない… 文献などに載っていた、神の印、聖痕で間違いない。 「これは梢なんですよね!?」 父親は黙って頷いた。 おかしい… 梢の胸には聖痕はなかった。 さすがに気がつかなかった、なんて事はない。
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