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「だけど…」
俺の言葉を遮り、父親が話し出した。
「分かっている。
今の梢には印がないんだろ?」
俺は頷く。
「私も最初にこの印を見たときにはビックリしたよ。
どう考えても、普通のアザとは思えないだろ?
だけど、妻は始めから分かっていたみたいで、妻から印の事を聞いたんだ。」
父親は奥さんを見ている。
そして、そこからおばさんが話し始めた。
「私の家系はね、代々女の子しか生まれないの。
私の母も、その母も、ずっと女の子だけ。
そして、全員が産まれた時に聖痕を宿していたの。」
そこでおばさんがお茶を口にする。
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