神の力

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俺は家を出る際に、おばさんにネックレスを渡した。 「これは!?」 「梢に渡してください。 俺からではなく、おばさんからと言って… 俺からの贈り物だと言うと、捨てられるかもしれないので…」 俺は苦笑いしながら言った。 「そのネックレスには、僕の力を送り込んであります。 ある程度の悪魔なら、近づく事も出来ない筈です。 身に付けなくても、カバンの中や側に置いてあるだけで効果があるんで。」 そう言って、玄関を出ようとした俺に、 「白夜君。 君はいったい何者なんだ…!?」 おじさんが訊いてきたが、その質問に答えず、俺は家を出た。 まさか俺が、魔王の… 言えるわけがない。 今はまだ…
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