発生

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「何で出ないんだよ!」 苛立つ気持ちを押さえられずに、携帯を壁に投げつけた。 その時、リビングの窓を何かがコツコツっと叩く音がした。 窓を開けると、二頭身の小さな兵士達が帰ってきていた。 その手には白旗が振られていた。 三体の兵士が肩を組みながらお互いの体を支えている。 みんな服はボロボロで体も傷ついている。 兵士達は白夜に敬礼をすると、ボンと煙に変わり、その場にボロボロの三枚の紙だけが残った。 負けたのか!? 俺の式神が? 白夜は驚いていた。 自分の言霊を吹き込んだ式神が負けるとは予想していなかった。 今までもそんな事はなかったからだ。 まさか!!
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