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梢は逃げ惑う人々の中に居た。
彼氏が梢の手を握り締めている。
何が起きたのかサッパリ分からない。
ほんの数十分前までの幸せが嘘のようであった。
遊園地内のクレープ屋の椅子に座り、彼氏が梢に囁いた。
「いつまでも一緒に居ようね。
何があっても梢ちゃんは僕が守るから♪」
彼氏は微笑みながら梢に言った。
それから数分後、突如幸せな時間は終わった。
遠くの方から何人もの悲鳴が聞こえてきたのだ。
最初はアトラクションによるものだと思っていた。
しかし悲鳴に混じり怒声が聞こえた。
悲鳴の聞こえる方に目を向けると、そこには目を疑いたくなる様な光景が広がっていた。
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