第1話:漆黒ノ少女

3/28
前へ
/105ページ
次へ
また、Stageが高い人間はその体質故にあらゆる危害を加える悪霊や地縛霊、怨霊に狙われる為。 世界情勢…新常任理事六ヶ国は【対霊魔法】を発布し、Stage‐7以上の人間全てをいまや世界の中心である東京都市に集め、対霊魔術式の一つ【霊装】を常備する事を定めた。 そして【霊装】とは様々な霊から身を守る、または駆逐・除霊を行う為のマルチウェポンである。 霊装は各個人個人によって姿形は皆、違う。 剣型、銃型、能力型と様々な種類が存在するのだ。 さて、ここまでの説明じゃまだ何が何だか分からないだろう。 しかし一つだけ分かった事があるだろう。 俺・高山 希と高山 麻那がここ東京都市にいると言う事は。 俺達も【霊感者】だからだ。 そもそも霊感というのは備わるもんじゃない。 例えば悪魔を見る為には魔障を受けないといけない。 霊も同じである。 魔障ではなくこの場合は【霊障】という。 霊障の例を挙げると次のような事柄がある。 ・心霊スポットへ行く ・降霊術を行う このような自ら霊と接触するような行為を行い、なんらかの形で霊と接触してしまうと霊障は成立してしまい、霊感が身についてしまうのだ。 しかし俺と麻那は違う。 もしかしたら俺達と同じケースの人達は希少ながらもいると思う。 俺達兄妹の場合は家柄による遺伝継承だ。 先にも言ったと思うが、高山家というのは【対霊魔術式】を本質的に持ち合わしている所だ。 故に一族全員がStage‐7以上の霊感を持っている。 その一族の中で俺と麻那は唯一のStage‐9だ。
/105ページ

最初のコメントを投稿しよう!

189人が本棚に入れています
本棚に追加