退屈

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終業時間間近になると、社員の私語が増える。白を基調としたこの部屋には、無駄な物が無く、他人の顔まで良く見える。人間観察をしていると、終いには携帯をいじる奴まで出て来た。 「こんなんだから、皆いつまで経っても業績が伸び悩んでんだよ」 机に足を乗せ、腕を組み、背もたれに目一杯もたれながら周りを見渡す。 ふと、腕に付けた高級そうな時計を見て呟く。 「明日どうっすかなぁ」 事務作業を終え、する事がないのか、休日の事を考え出す。
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