退屈

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居酒屋 呑み始めて20分程すると、相川が一番聞かれたくない事を山本が口にする。 「相川さんって休日何してんすか?」 山本の言葉に相川の顔が曇る。 相川は学生時代、男女関係無く仲良くしていた。 しかし、しばらくすると考えが変わる。 いつもは仲良く接していたのが裏では悪口の言いあい、そういう人間を見ていると、八方美人な自分が嫌になった。こうして人とは深く関わらないようになる。 「別に何でも良いだろ」 答えたく無いのか、山本の質問に素っ気なく返事をする。 すると嫌みな程の笑顔で聞き返す。 「友達少ないんだ?」 「はぁ?友達位いるから…」 すると、続きを期待しているのか、長い沈黙が流れる。 「まぁ友達といても楽しくないから遊ばないだけで…」 相川がそう言うと、2人の間の時が止まったかのように物静かになる。
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