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ポテン、と登校していた俺の背中に、何かがぶつかった。
振り返ると、俺にぶつかったそいつはえへへ、と笑いながら俺に顔を擦り付けて鼻をすんすん鳴らしている。
こいつは俺の幼なじみ。目が悪いが鼻は良いらしく、どんなに離れていても俺のところにやってくる。
まぁ、目が悪いからどうしても遠近感が掴めず毎回俺にぶつかってるわけだが。
ちなみに俺は背が高い。今まで一度も背の順並びで一番後ろ以外になった事が無い。
俺は幼なじみをいい加減引き剥がし、手を握って歩き出す。
多分、これから先、ずっとこいつは俺にぶつかって、俺はこいつの手を引いて歩いていくんだろう。
きっとこいつは、俺がどこに行っても、絶対にぶつかりにくるだろうから。
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