第四章 結界

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第四章 結界

ばあちゃんとニュースを見ていた半裸男が突然、むくりと立ち上がる。 そのまま私の後ろを通りすぎたかと思うと、靴を履いて勝手口から外に出ていった。  「……?」 ばあちゃんから命じられた畑仕事はもう終わったはずだ。 外の空気を吸いに行ったのだろうか? さつまいもを蒸かし終えて、蒸し器から芋を取り出していると半裸男が入ってきた。外に出てから、2~3分ほどしかたっていない。 何しに出たんだろう。 何となく聞くのも躊躇われたので、そのまま夕食の準備に没頭した。
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