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「シュテンさん」
ばあちゃんは特に嫌がるそぶりも見せず、半裸男ににこやかに笑いかけた。
「良かったら、ウチでご飯食べてってくださいな」
「ええ!?」
お人好しにも程がある。
ばあちゃんに人を見る目はあるけれど、さすがに初対面で半裸のアル中男を食卓に誘うのは、善意とか思いやりの手を差し伸べるとかを通り越して単に危険でしかない。
「ねえ、篝ちゃん。お酒もあるし」
「そ、そんな…………」
本人の前で「何言ってんの、そいつ明らかに危ないよ!」と言うわけにもいかず呆然としていると、半裸男はこくりと頷いた。
そもそもこの男を家に連れてきたのは私だし、家主であるばあちゃんにも逆らえない。
結局、数十分前に会ったばかりの見知らぬ赤の他人、半裸男ことシュテンと共に、私とばあちゃんは昼食をとることになった。
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