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「幾、と言ったね。君の孫は確かに、何の罪も無い無関係の子供達を巻き込み、禁忌を犯そうとした。……残念だけど、これは動かし難い事実だ」
諭すような、静かな口調で土地神様は言葉を紡ぐ。
「……しかし問答鬼を滅するために、あの子達が力を貸してくれたのもまた、事実なんだ」
「問答鬼を滅する……?」
お婆さんは弾かれたように、先輩を見た。
「玲と黒部、後ろにいる先生と篝の4人が“神降ろし”を行い、喚び出された問答鬼は童子様によって滅ぼされた。
私や童子様だけでは、問答鬼を召喚することは出来ない。あの子達のおかげで、禍の元凶をひとつ断つことができたんだ」
信じられない、とでもいうように、お婆さんの目が見開かれる。
「問答鬼を滅ぼすなど、あの方は一体……?」
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