~第1章~

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「ざまあないね! いつまで見とれてんだい。鼻の下が伸び切っちまって、顎が地面についてるよ!」  物思いから醒めると、チームの紅一点が苦々しげな顔で立っていた。 「セリパか」 「帰った早々、今夜の獲物を物色かい」 「やはり肌慣れたサイヤの女が一番だからな」  セリパが目をむくのを心の中で面白がりながら、気づかないふりでバーダックは訊いた。 「トーマの具合は」 「やっとお目覚めさ。宿舎に戻ったよ。少し休むってさ」 「こんな時に散々だったな」  セリパはほんのり顔を赤らめた。次の任務までの間に、トーマと夫婦になる約束をしていたのだ。 「ところで、聞いたかい。カリフのチームが全滅した」  バーダックの隣で合成酒のグラスを傾けながら、セリパが口を開いた。
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