~第1章~

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「バーダック?」女は軽く小首を傾げるようにして、バーダックの顔をうかがった。 「ああ、そうだが」右手を伸ばし、女の顎に触れた。「どこのべっぴんだったかな。忘れるはずはないんだが」  セリパが呆れたような顔でこちらを見ている。女はバーダックの手を軽く振り払うと、目の前に一枚の紙を広げてみせた。 「私の名はロタ。今日付けであなたのチームに配属になりました。どうぞよろしく」
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