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小さな嵐と別れた後、レイは目的地に向かっていた。
目的地…それは街のはずれにある古びたビル―外壁のところどころにひびがあり 不気味。まるで廃虚のようである。
ここがレイの居場所。
正面玄関は板が数枚打ち付けられ、一般人の往来を拒む。
レイはいつものように裏口からビルの中へ入る。
昼でありながら中は薄暗く、まわりの壁には小さい穴、大きい穴が無数にあり、床には壁の破片が散らばっている。
「早く来い。任務だ」
低く凛々しい男の声がレイを呼ぶ。
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