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チュン、チュン、チュン
鳥のさえずりがどこからか聞こえ、朝の清々しい空気が漂う河川敷
ゆるやかに川が流れ、その脇の小道には朝のジョギングをする人や、犬の散歩をする人がちらほらいてのどかな風景が広がる。
「うっ……まぶしいな」
快晴の空から陽射しが降りそそぎ、青々とした芝生の茂る河川敷の斜面に、仰向けに寝転がっている少年をやさしく照らす。
まぶたを開けると蒼く澄み渡る空がどこまでも続く
この河川敷で休息をとるのが任務を終えた少年の日課のようになっていた。
「寝てしまってたのか」
空を見上げ、額に腕を乗せて陽の光を遮断しながらただ空を見つめる。
「ねぇ、何してるの?」
寝転がる少年の上の方から元気で透き通った少女の声
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