血だまりに花は咲きますか?

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カルロスが去ってから暫くの間、2人はその場で佇む。 帰ろうとして、レイは1歩踏み出す。 「朝、河川敷で会ってた可愛い子は誰かしら?」 レイの歩みを双葉の声が止めた。からかっているような口調ではあったが、どこか闇が垣間見える。そんな声で。 見られていたのか、と少し驚いたレイだったが、振り向いて 「ただの通りすがりの人」 と表情は変えずに素っ気なく答える。 「通りすがりの人にしては、妙に仲が良さそうだけったけど」 どうやら双葉はその話題を掘り下げたいらしく、深く聞いてきた。 「向こうが馴れ馴れしいだけだ」 またも素っ気なく答えるレイ。 「ふーん、まだシラを切るつもり?ただの通りすがりの人なら、私があの子を殺しても文句は無いわよね?」 「何でそうなるんだよ!」 双葉の言っていることは全くもって理解不能。珍しくレイは語気をあらげた。 「やっぱりただの通りすがりの人じゃないのね。あの子に惚れてるんでしょ?」 レイの反応を見て、双葉は自身の確信を述べる。
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