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「いつもここに居るの?」
質問を投げかけてくる少女は簡単に帰りそうにない。少年は直感としてそう思いながら視線を少女に戻しながら話始める。
「仕事終わりはいつもここにいる」
任務を遂行する。ターゲットを殺す。それが俺の全て、存在意義であり、やるべき事、それを一般人に解りやすく言おうとすると、この答えになった。
「仕事って何してるの?」
人を殺すなどは組織の一員である手前言えるわけがない。
「……夜の仕事……」
ここは言葉を濁すしかなかった。
「へぇ、見た目未成年っぽいけど、大変だね。歳は?」
少女はなおも近づき少年の傍らに座りながら問いかけてくる。
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