ベタベタな展開にうんざり気味

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さて、学園の中にある総合闘技場にいます。 えー、これから行うのは使い魔と魔武器の召喚契約。所謂"相棒探索"と云う訳だ。もちっと詳しく話すと使い魔も魔武器も魔方陣に魔力を流して召喚させた上で、召喚された者が召喚主を認めれば晴れてその者の使い魔、魔武器となる訳。 因みに高純度の魔鉱石に魔力を流すと魔導器というやや特殊なカテゴリに分類される。で、これの良い所は魔武器がひとつしか持てないのに対し、複数"精製"する事が可能になる。 まぁ、俺の世界では魔武器と言ったら後者に当たるんだけど…ね。 取り敢えず順番が回って来たからやっちゃおう。 ええっと…。 『我、望む。汝が為の誓いを発てよ…魔武器召喚"アーティファクト"』 詠唱しながら魔力を魔方陣に流す。意外と調整とかしないと魔方陣がイカレるんで 、そこは手加減してイカレるかすれすれの範囲で良質の魔力を大量に流す。 魔方陣が輝きを放ち現れたのは……カードゲームと思しき山札(デッキ)。触れてみると…やっぱり思った通りだ。これ、俺の世界で流行っていたカードゲーム「スピリットモンスターズ」だ。いやはや何か良い仕事してくれますね、これ。 周りの反応は…あら?芳しくなかったみたいな様で…。
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