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美由紀がスプーンを突っ込むと少し湿気た感じはあったが、この際、美由紀には全く問題の無いことだった。
いつもと違う何かをするだけで、自分が別の誰かに生まれ変われる気がする。
願わくば、住み慣れた部屋も引き払いたい気分だったが、それは貯金通帳の残高との話し合いの結果、決裂した。
全ては、最新型の携帯電話を購入することからのスタート。
勿論、今までの携帯電話も解約などしていない。
過去の美由紀と過去の携帯電話は、新しく生まれ変わるためにどうしても必要不可欠だからだ。
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