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真由子もまた、端から見れば同様に見えるとしても……
混雑しているランチタイムに、周囲に聞こえるように甘ったるい声で、自身の浮気話をカミングアウトする麗花よりは、自分はよっぽどまともだと冷静を装った。
《浮気の定義》
そんなものがあるかは解らないが。
真由子はこう思う。
《嘘が上手で、嘘を突き通せる人のみ、許される行為》
そして何より、
《口が堅いこと》
そんなことを頭の中でまとめながら、麗花のグロスが取れかけた唇を見つめる。
よく滑りそうな唇だ。
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