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太ももまで積み上げられた藁の山。 そこに火が移されようとした時、ジャンヌは人込みに紛れているとある人物を見付けました。 それはフードを深く被る此処にいてはいけない人物。 共に戦に出てくれた頼りなる兄のような青年、ジル。 ジャンヌは視線が合うとジルに笑いかけました。 今までありがとう。 どうか、悲しまないで…。 そう願いを込めて。 青く澄み切った空を振り仰ぎます。 その空は全ての始まりに似ていました。 青い背景。 そこに現れたのは、ジャンヌに似た顔をした紅い瞳に純白の翼を広げた神の御使いでした。
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