自殺とロマン

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「このマンションは私の所有物だ。私の城も同然。さあ、手伝ってくれ」 僕と小指は気を失ったままの少女を、協力して担ぎあげた。 華奢だ。そして意外と重い。 小指の指示に従い、少女をマンションの一室に運びこむ。そこは、ベッドが一つあるだけのシンプルな部屋だった。 「この少女の名前はリサという。しかしもうその名前は終わりだ。私はリサを、これから壊す。それは君と私にとっても、よい参考となるだろう」
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