自殺とロマン

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リサと呼ばれた少女の服を脱がしながら、小指は話し続ける。 「これから一つ、特殊な自殺方法を試すのだよ。素晴らしい自殺方法だ」 肌があらわとなった少女の体を、首だけ出してビニール袋のようなものに入れる。ビニール袋には柔らかいゼリー状物質が詰まっている。 「これでリサの触覚は失われた」 小指はさらにチューブを少女の排泄物の出口につなぎ、排泄を確保した。そして耳栓を装着する。 「聴覚も失われた」 少女は感覚を遮断され、さるぐつわをかまされて、ベッドの上に寝かされた。 エアコンを適温にセットし、照明を消す。そして暗視型の監視カメラをセット。 「よし。視覚も失われた。準備はできた。俗物君、リサの自殺の様を別室で見学しようじゃないか」
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