なぜ小指は曲がるのか

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気付いた時、さくはベッドの上だった。ラブホテルか何かの室内だろうか。横にもう一つ体がある。触ってみて、胸のふくらみから女だと気付く。女の声。 「目が覚めた?助けてくれてありがと。私はアミ。あいつ、一回寝ただけで、彼女扱いしてうっとおしかった。しまいには仲間呼んでレイプ未遂。あなたがあいつを倒してくれなきゃ、今ごろどうなってたか…」 アミはさくの体の上に覆いかぶさった。顔が見えた。ショートの茶髪、大人しそうで清純な顔。中学生くらいに見える。 「助けようと思ったわけじゃない。退屈だっただけだ」 「助けてくれたのは事実だもん。…お礼に一回、やらせてあげるね」 アミは服を脱いだ。慣れた様子でぱっぱと脱いだ。女の体、柔らかい肉体。白い肌が露わになる。その綺麗な胸に、さくは手を置いて… 「邪魔」 おしのけた。
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