大切な人

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ゴツン 「いたっ」 後頭部が痛い。多分叩かれたんだな。 「やっと起きたか・・・」 「えへへ~。ごめん」 「部活中寝るなよ」 「そうですよ先輩。っていうか練習しましょうよ。」 「焦らないの。ほら、ケーキおいしいわよ~」 今は部活中。私は桜ヶ丘高校の生徒。軽音部に入部しています。パートはギター。二年生です。名前は、平沢唯。 「そういえば唯、かなり魘されてたけど、大丈夫か?」 「・・・」 「・・・唯?」 「あ、あぁ~何でもないよ!大丈夫!」 「具合が悪かったら言うんだぞ」 「うん!・・・」 (なんか、懐かしいなぁ・・・かっちゃん。) 私は自分のギターを見る。 (そういえば、かっちゃんもギターやってたんだっけ・・・) そう思ったら私は立ち上がっていた。みんなが私に注目する。 「練習しようよ!みんなっ」 「えっ…」 みんなが驚く。 何で驚いているんだろう。 「唯、どうしたんだ~悪いものでも食べたか?」 「いや、ちゃんと毎日おいしい物食べてるよ♪」 「まぁ、練習するぞ!」 「えぇ!お願い!もうちょっとだけ!」 「駄目だ!」 私の一言で練習は、始まった。 私はいつもの倍、ミスが多かった。
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