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準「……ホントにその格好で通うの??」
いきなりそれか。
まぁ、俺でもそう思うけどさ!
だって今の俺はもさっとした黒のカツラ(念の為に地毛に黒のスプレーもしてる。)に黒のカラコン、そして黒縁眼鏡。
完全なる根暗野郎だ。
人はカツラだけでこんなにも変われるのか(笑)
本当は、ハニーブラウンの髪(隔世遺伝だから地毛だ。)に澄んだ青色の瞳。
だけど、秘密がばれないように隠してたから二年前学園に通ってた時は、黒のスプレーとカツラだけをしてた。
瞳の色は、青のままだった。
由「俺だってこんな格好嫌だけど。仕方ないだろ?」
準「そうなんだけどねー。あ、座っていーよ。」
俺が座ると同時に準さんの秘書が紅茶を持ってきてくれた。
準「学園の事は覚えるでしょ?」
由「おー。」
準「じゃあ説明はいらないね?」
由「ん。大丈夫」
それから準さんと話をしていると、準さんが
準「で、“仕事“の方はどう?」
って聞いてきた。
実はこの答えが、俺が変装をしている理由、そして秘密の一つなのだ。
由「まぁ、順調だよ」
準「でも、これからはどうするの?」
実は俺…
由「あっちには日本に活動の拠点を移すって言っておいた。」
準「じゃあもう“イギリスの雑誌“には出ないの?」
モデルをしてるんだ。
二年前、姿を消してから、実は凜堂財閥の本拠地であるイギリスに戻っていた。
戻っていたと言うのは、本拠地がイギリスだからもちろん父さんもイギリスにいるわけで、つまり、俺はイギリスで生まれ育ったんだ。
で、何故だか自分でもわからないんだが、イギリスでは所謂“モデル“をしてた。
物心つく頃にはすでにモデルをしていた。
勿論モデルだから雑誌に載ったり、ショーがあったり…。
自分で言うのはあれなんだが、結構男女ともに人気があったから、十歳を過ぎてからはドラマとか映画とか、テレビ番組にも出たりしてた。
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