第二話

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んで、イギリスで生まれて11歳の時日本に来たんだけど、 そん時にはもう世界的に有名だったから、(10歳の時に出演した映画が世界的にすごい好評だったらしく、それがきっかけで俺の名が知られるようになったんだ) 日本に来る時に、ばれないようにと変装する必要があった。 だから、11~14歳(俺が学園を去ったのは中2の12月だ。)の日本にいたときは、凜堂家だとも、RIN(モデルの時の名前な)だとも、ばれないように偽名と黒のスプレーとカツラ、そして、嘘の情報を使って、『黒崎由宇』という人物を作りあげた。 で、今度は俺が黒崎由宇だということもばれてはいけないんだけど。 何でかと言うと、それはまぁ色んな理由があるんだが、一つは怖いから。 突然姿をくらまして。 連絡がつかなくなって。 まぁ、姿を消したのにはちゃんと理由があるんだが、それはおいおいな。 そんな奴に対して怒ってない訳がない。 嫌われてるんじゃないか。そう思うと、素直に自分が黒崎由宇だと言う勇気は出ない。
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