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あ、あった。ここだ。
廊下には幸いにも誰もおらず、見つからなかった。
部屋へ入ると、段ボールが積んであった。
片付けなきゃな。
一つ目の段ボールには、アクセ類。
ネックレスとかブレスレットとかピアスとか…。
実は俺、右耳に二つ、左耳に三つの穴をあけてる。
HYDEの奴に空けてもらったんだけど、『黒崎由宇』のときはカツラで隠してた。
ちなみに『黒崎由宇』だとばれないように学園に通うために、『林堂ゆう』という偽名を使うことにした。
勿論ピアスは髪で隠すけど。
二つ目は、服。
服は、イギリスから送ったものだ。RIN用の格好良い服や、ミケ用のパーカーとかダボッとした服とか寝巻とか色々。
三つ目は、日用品と本。
これは俺が用意したやつじゃないから、たぶん準さんだろう。
ありがたいな。
後でお礼しよ。
四つ目は、パソコンとか機械類。
違法なものもあるが、そこはまぁ…。
五つ目は、俺の変装道具セット。
カツラの予備とかスプレーとか黒と赤のカラコンとかたくさんの色んな色の伊達眼鏡とか。
――――――
――――
――
終わったぁぁあ!
-グゥ-
そういえばお腹すいたなぁと腕時計をみると、すでに6時を指していた。
6時かぁ。
どうしようかなぁ、と考えていると、ピンポーンとチャイムが鳴った。
出ようか出まいか悩んていると、再びチャイムが鳴った。
しかもしつこく。
ピンポーン…
ピンポーン…
ピンポーピンポピポピポピポピポピポ…
あぁ!
うるっっさいなぁ!!
さすがにムカついて、ドアを開けた。
着替えてなくてよかった。
まだ変装中だし。
由「うるさいですよ…。」
この格好の時は、敬語にしてる。
敬語は、同い年の奴にも後輩にもだ。
?「やっと出た!うるさくしてごめんね?」
いたのは、ちびっこくてやたらとかわいい、それこそ女の子に見間違えそうな奴と、スポーツしてそうな爽やかイケメン。
こいつらの事は覚えてる。
二年前とあんま変わってねぇな。
というか、謝るなら鳴らすなよ。
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