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?「君が噂の編入生でしょ?僕達隣の部屋なんだ。あのくらいしないと出てくれないと思って…」
由「そうですか。」
まぁ、当たってるけど。
ていうか噂ってなんだ。
翡「うん。僕は成瀬翡翠っ。こっちは結城義孝って言うんだ。」
成瀬は、そう言ってにこっと笑った。
花が。
花が見えるぞ。
義「翡翠、喋りすぎ…」
苦笑しながら成瀬に注意したのは、結城。
翡「あ、ごめんっ」
この二人は学園の中でも人気のある奴だ。
二人ともすげぇ良い奴で、『由宇』とも仲良かった。
(懐かしい…)
俺は、とりあえず二人を部屋へ入れた。
由「えーっと、噂が何なのかは知りませんが、僕が編入生なのは確かです。」
そう言うと、翡翠はむーっとして言った。
翡「…それ、やめない?」
由「……それ、とは?」
翡「敬語。同い年なんだしさ」
由「あぁ、癖なんです。すみません…」
シュンとしたふりをして言うと、二人は少し慌てたようにみえた。
翡「そっか、なら良いんだ。ごめんね?」
義「なぁ、お前の名前なに?」
「…僕は、『林堂ゆう』です。」
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