第二話

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ゆ「…二人とも、どうしたんですか?」 空いてる席に着いて、会話が少なくなったなぁ、と思ったら、二人とも表情を曇らせている。 翡「…ごめんね、僕達のせいで。」 翡翠のこの一言で、その理由がわかった。 多分二年前を思い出したんだろう。 由宇へと浴びせられる罵声を。 …二人のせいじゃないのに。 ゆ「…大丈夫ですよ。」 表情は見せないまま、言った。 不安だったけど、気持ちは伝わったようで、二人に笑顔が戻った。 良かった。 ゆ「…二人には、笑顔が似合いますよ。」 俺がそう言うと、二人は今度は目を見開き、互いを見合った。 ゆ「…?」 俺が首を傾げているのに気づいた義孝が、言った。 翡「…二年前にいなくなった由宇も、似たような事言ってたんだ」 ―…‥“皆には、笑顔が似合うの。…僕の事は気にしなくていい。だから、笑って?“ 懐かしいと、笑う二人をみて、そうですか。と言いながら、 失敗したと、 強く後悔した。 もっと言動に注意しないと。 今の俺は、『林堂ゆう』なんだから。 .
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