第三話

3/18
前へ
/71ページ
次へ
俺はと言うと、二年ぶりの姿を見逃すまいと凝視すると同時に、呆然としてもいた。 あいつは… 本当に、あの、夏唯なのか……? 昔は、すげぇ明るくてよく笑う奴だった。 あんな… あんな冷たい目をする奴じゃなかったんだ。 それが、あんなに冷めた目をするようになってるなんて…。 二年前、俺がまだ学園に通っていた頃 俺は、夏唯が好きで、告白もしたんだ。 けど、夏唯はYESともNOとも言ってくれなかった。 いっその事、ふってくれればよかったのに。 だが、結局返事を貰えないままに『あの日』を迎え、俺は学園を去った。
/71ページ

最初のコメントを投稿しよう!

218人が本棚に入れています
本棚に追加