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俺はと言うと、二年ぶりの姿を見逃すまいと凝視すると同時に、呆然としてもいた。
あいつは…
本当に、あの、夏唯なのか……?
昔は、すげぇ明るくてよく笑う奴だった。
あんな…
あんな冷たい目をする奴じゃなかったんだ。
それが、あんなに冷めた目をするようになってるなんて…。
二年前、俺がまだ学園に通っていた頃
俺は、夏唯が好きで、告白もしたんだ。
けど、夏唯はYESともNOとも言ってくれなかった。
いっその事、ふってくれればよかったのに。
だが、結局返事を貰えないままに『あの日』を迎え、俺は学園を去った。
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