218人が本棚に入れています
本棚に追加
由「HYDEは、どんな感じだ?」
俺が聞くと、三人は得意げに笑った。
雪「三年前と、何も変わっていませんよ。」
義「メンバーも三年前と同じ。辞めた奴も、入った奴もいませんし、潰されてもいません。」
由「―…そうか。」
彰「皆、総長を待っていますよ。」
由「…ありがとう。」
俺がそう言って笑うと、三人も笑った。
実は、三人は『黒崎由宇』と『ミケ』が同一人物だとは知らないし、『林堂ゆう』が『黒崎由宇』だということも知らない。
もし由宇とミケが同時にいなくなったら、同一人物だとバレてしまう可能性もあったから、ミケは由宇がいなくなる一年前から姿を消していた。
つまり、三年前、既に学園を去るかもしれなかった俺は、ミケとして現れる事を止め、HYDEを皆に任せた。
そして、その一年後、由宇が学園を去った。
三人とは、由宇としての関わりはあんまりなかったからそんなに心配ななかったけどね。
三人には今回、ミケがこの土地へ戻ってきて、凜堂学園に『林堂ゆう』と言う名で変装して通う事になった。
と伝えた。
.
最初のコメントを投稿しよう!