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あいつがいなくなって、俺達からは確実に笑顔が減った。
浮かべるだけの作り笑い…
感情の篭っていない言葉…
そんな俺達を見て、周り奴らもやっと、事の大きさを実感したらしかった。
俺達が通う凜堂学園は、所謂お金持ち学園。
社長の息子とか、親が大企業の幹部だとか政治家だとか…。
だから皆、自身が持ってるあらゆるツテ、権力を使ってあいつの事を調べた。
―どこにいるのか
―何故姿を消したのか
―――無事なのか
だけど、あいつの情報は何一つ手に入らなかった。
日本でも、1、2を争う財閥の息子である俺でさえ…‥
考えられるのは、世界でもトップクラスと言われる凜堂財閥が運営する、ここ凜堂学園が情報を隠していると言う可能性。
あぁ、会いたい―…‥
あの頃のことを何度後悔した事か。
なぁ、『またな』って、お前が言ったんだぞ?
早く、戻って来い…。
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