プロローグ

4/4
前へ
/71ページ
次へ
???side あいつがいなくなって、俺達からは確実に笑顔が減った。 浮かべるだけの作り笑い… 感情の篭っていない言葉… そんな俺達を見て、周り奴らもやっと、事の大きさを実感したらしかった。 俺達が通う凜堂学園は、所謂お金持ち学園。 社長の息子とか、親が大企業の幹部だとか政治家だとか…。 だから皆、自身が持ってるあらゆるツテ、権力を使ってあいつの事を調べた。 ―どこにいるのか ―何故姿を消したのか ―――無事なのか だけど、あいつの情報は何一つ手に入らなかった。 日本でも、1、2を争う財閥の息子である俺でさえ…‥ 考えられるのは、世界でもトップクラスと言われる凜堂財閥が運営する、ここ凜堂学園が情報を隠していると言う可能性。 あぁ、会いたい―…‥ あの頃のことを何度後悔した事か。 なぁ、『またな』って、お前が言ったんだぞ? 早く、戻って来い…。 .
/71ページ

最初のコメントを投稿しよう!

218人が本棚に入れています
本棚に追加