第一話

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俺の本名は凜堂由宇。 凜堂財閥本家の三人兄弟の次男なんだけど、兄貴の「社長とか面倒臭い。」の一言によって俺が次期社長になってしまった。 俺も嫌だって言えばいいって? まぁそうなんだけど、あいにく三男、つまり弟はスポーツ馬鹿で頭が悪い。 しかも優しすぎるから、社長には向かない。 だから俺が嫌だと言う訳にはいかない。 で、凜堂財閥と言えば世界的に有名な大財閥。 そんな訳で、普段は黒崎由宇って名乗っていた。 騒がれるの嫌いだからさ。 まぁ他にも理由はあるんだけど。 俺は二年前、誰にも言わずに姿を消した。 まぁ、色々とあってね。 うん。 詳しくはそのうち分かるからさ。 俺が二年前まで通っていたのは凜堂学園と言うお金持ち学園。 そこは、俺んち、と言うか、凜堂財閥が経営してる初等部・中等部・高等部からなる全寮制の男子校。 閉鎖的な空間。 周りは同性のみ。 まぁ、何が言いたいのかと言うと… つまり、凜堂学園の生徒は、ホモやバイが多いんだ。
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