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「あぁ、今行くよ美崎。」
俺は慌ててネクタイを結んだ。
そして部屋を飛び出して慌てて階段をかけ降りた。
階段を降りてリビングを通過し、ダイニングへと向かう。
ダイニングへ入ると、味噌のいいにおいが俺を迎えいれた。
ここまでは普通の家庭である。
しかし俺達の違うところは・・・・
「おはようお兄ちゃん。」
ダイニングにあるテーブルには、俺と美崎の二食しか用意されていない。
そう
俺達には両親がいない。
両親は俺が19歳の時に死んだ。
美崎はまだ中学生で15歳だった。
死んだ理由はよくある交通事故だ。
買い物の帰りに美崎を学校に迎えに行く途中だった。
反対車線から大型トラックが突っ込んできた。
救いは即死だったことだ。
苦しまずに逝けた。
しかし問題が残った。
妹の美崎が、自分のせいだといい始めたからだ。
「私が迎えに来てなんて言わなければ・・・・・・」とずっと繰り返し言っていた。
しかし俺の奮闘で最近は少しだけ落ち着き、今日からは高校生だ。
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