撥ねられちゃった

10/10
前へ
/162ページ
次へ
「ふう、美味しかった」  重たくなったお腹を押さえながら、自室がある二階にむけて階段を上がっていく。  そう言えば今日はリリちゃんがテレビで歌うんだっけ。番組開始には間に合いそうだし、Blu-rayの準備でもしてようかな。  そう思って自室のドアノブに手をかける。  そこで止まった。 「あれ、なんで明かりついてるんだ?」  ドアの隙間から微かな光りが漏れている。なんでだろう、朝はしっかり消したはずなのに。  どうせ母さんが勝手に入ったんだろう。そう思って僕はドアを開けた。 「遅いです!」  目の前にいたのは白衣姿の幼女でした。
/162ページ

最初のコメントを投稿しよう!

933人が本棚に入れています
本棚に追加