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「まず健一はみよりは誰なのかって思ってるはずです。みよりは神戸みよりです。歳はトップシークレットです」
幼女、神戸みよりはなぜか自慢げに自己紹介をしている。
・・・・・・正直名前よりももっと知りたいことがあるんだけどな。っていうかなんで僕の名前までしってるのさ?
そう思ったが言えずにいると、みよりは白衣のポケットから何かをだしてきた。
「あっ、僕の生徒手帳!」
「ご丁寧に名前、住所、電話番号まで書いてあったです。今の人は駄目です。個人情報ユルユルです」
盗る方がいけないんじゃ・・・・・・僕は渡した記憶はないし。
「いつ盗ったの?」
「あの時に拝借したです」
あの時? こんな幼女にあった記憶は・・・・・・!
「君もしかして事故の時の?」
トラックに跳ねられて死にそうになっていた僕が、あの時に見た子供がみより?
「感謝して欲しいです。健一の命は私が助けたです」
もう眠くなってきたのかみよりは僕ベッドの中に潜り込んだ。
助けてもらった? 見捨てられたの間違いだよ。こんな小さい子だから救急車は難しいにしろ、誰かを呼んで来るくらいはできたはず。
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