白衣の幼女

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 今日一日でいろいろあったはずなのにもうどうでもよくなったよ。  僕は薄い座布団を折り畳んで枕にして床に寝っ転がった。  ベッドではみよりが寝ってるけど、明日どうにかして帰さないと。  そのほかにも親御さんがどうのこうのとか思ったけど、それを考えられるほど僕に睡魔に対する耐性はなかった。 ○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●  さて今の状況を整理しましょう。  只今、僕はなぜかベッドの上にいます。夜中に上がった記憶はございません。  なぜか上裸です。夜中に脱いだ記憶はございません。  そして隣には僕の腕に抱き着いて寝ているみよりがいます。  なんとなんと、部屋の入口には僕の妹が、失神しそうなくらい怖い眼でこっちを見ています。  うん、何と言うデンジャラス。 「・・・・・・鬼畜」 「ち、違うんだよ!」  光景的には正解だけど、絶対違う。こんな弱気の兄にそんな大それた行為が出来ることないのは妹の夏希が一番分かってるだろ!
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