8月24日

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裕也が興奮していると、その興奮の意図を切るように、携帯が鳴る。 -着信- 父 と、携帯には表示された。 「もしもし。何?お父さん?」 「裕也!裕也!お父さんはついに完成させたぞ!」 「何を?」 「いや、まだ完成とはいかないが、完成に100歩近づいた!」 そういう裕也の父はずっと興奮している。 「たがら、何を?」 裕也は焦れったさそうに聞く。 「空飛ぶ乗り物だ!」 裕也の父は、エンジニアだ。 「ホントに?!」 「ああ、ホントだ。今からでも、作業に取りかかる。」 そして、父とは違う声が携帯から聞こえる。 「錬治さん、作業開始します。」 裕也の父は錬治(れんじ)と言う。 「じゃあ裕也、じゃあな。」 そういって、裕也の父は電話を切った。
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