8月24日

13/20
前へ
/48ページ
次へ
ゆうやはその日、ボーとして過ごした。 だから、全然充実感が持てなかった。 しかし、時間がたつのが遅い感じはしなかった。 ずっと、何かしら考えていたからだ。 裕也は8時に遅めの夕飯を食べ、風呂も入らずにすぐにベットに入り、目をつぶった。 その間もずっと、考え事をしていた------ ----------- 目の前には自分がたっている。 自分なのに、少し恐怖を感じる。 どこだろう?何だろう。 自分なのに、自分じゃない。 瞳の奥に悲しさと憎しみを感じる。 その自分はなにかを考えている様子。 そして、なにかを思い付いたのか、腕を前に向ける。 そして、何だか分からないが、力を込めた気がした。 その自分が今度は自分に向かってくる。 同じ自分。しかし、なにか違う自分。 違う自分は、何かを壊すような気がした。 「すべてを壊す!」 そういっている気がした。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加