8人が本棚に入れています
本棚に追加
---------
「起きなさーい。」
裕也は母の声で目を覚ます。
どうやらさっきのは、夢だったらしい------
と、裕也が心のなかで納得する。
今日は学校。
憂鬱------
しかし、行かない訳にもいかない裕也は、すぐに支度を始めた。
顔を洗い、トイレに行き、朝食を食べ、歯を磨いた。
そして親友、笑太との待ち合わせ場所に向かう。
行く途中、太陽が雲に隠れ、小雨が降ったが、すぐにやんだ。
そして、再び太陽が顔を出す。
裕也は、この乾燥した臭いが嫌いだった。
待ち合わせ場所についた時、笑太は来てないと思っていたが、そこにすでにいた。
笑太がいう。
「見ろよ。あれ。」
笑太の人差し指の先を裕也が見る。
「虹だ・・・・・・・」
「でかいな。」
こんなきれいで大きい虹を見たのはいつ以来だっけ?
裕也はそんなことを思った。
最初のコメントを投稿しよう!