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「んー、大丈夫」
「いや、心配だから保健室まで送ってやるよ」
「千歳、サボりたいだけじゃないの?」
「は?ちげーし」
嘘つけ。
髪は金に近い茶髪で耳にはじゃらじゃらとちらつくピアスたち。
制服……というか上はパーカーを羽織っており、もはやズボンしか制服でない。
あとの2人も同様に、この3人は世間一般でいう『不良』になる。
まぁ中身はいい奴だから、私は気にしないでいるけど。
「本当に大丈夫だし。真面目に授業受けてきなさーい」
「………わかった。何かあったら連絡しろよ」
「はいはい。わかったから」
それに、この3人は異常に過保護である。
とくに千歳。
はっきり言ってたまにうざい。
私は3人と別れて保健室まで歩き出した。
後ろで何か言ってる気がしたけど無視無視。
どうせ、どうでもいいことだろうし。
私は保健室に向かう足を少し速めた。
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